STORY

奥出雲町の物語

CULTURE

たたらが息づく、奥出雲の風土

たたらとは古来より伝わる製鉄技術。かつての鉄師は、土と木を材料に、風で火をおこして、鉄をつくっていました。必要なものは自然と人の対話のみ。金辺に母と書いて「鉧(けら)」と呼ばれる、たたらでつくられる鉄が日本刀や刃物の元となるように、たたらで育んだものづくりの精神が、奥出雲の風土の元となっています。

奥出雲町と文化

MYTHOLOGY

必ず自分を生かす場所がある

神の世界の高天原を追放された荒ぶる神、スサノオノミコトが降り立った先は、ここ奥出雲の山の中。ヤマタノオロチを退治して英雄になる物語の中に、斐伊川の恵と反乱、それに奔走された奥出雲の大地の歴史と、たたらが生んだ製鉄技術の尊さが垣間見られます。そして、神だって、過ちをおかしながら学を得ているのだということも。

奥出雲町と神話

CUISINE

鉄から食の産業へ

たたらが生んだもの。それは単に鉄だけではありません。食通をうならす仁多米もそばも奥出雲和牛も、すべてたたらから生まれたもの。たたらの土壌を生かし、環境と資源に配慮した循環型農業が、奥出雲ならではのおいしいものを育んでいます。

奥出雲町と食

HEALING

水に宿る癒しの力

中国地方の山間部に位置する奥出雲は、雨が多く、冬になるとあたり一面雪に覆われます。その雨や雪は土に受けとめられて、磁鉄鉱を含んだ花崗岩にしみこみ、時をかけた長い地層の旅にでます。そして再び清らかな水となって、わたしたちのもとに還ってくるのです。ある雨の雫は湧き水となって、ある雪の粒は温泉となって。

奥出雲町といやし

NATURE

パワーみなぎる鉄の磁場

ここを訪れた人の多くが「空気が違う」といいます。それはここが森林に囲まれ、広大な田畑が広がる大地だから。そしてこの植物の生育には「鉄」が不可欠なことをご存知でしょうか。人の血液の循環に鉄分が欠かせないように、地球の生命の循環にも鉄が欠かせません。この地を踏みしめるだけで不思議とパワーがみなぎるのは、気のせいではありません。

奥出雲町と自然