約400年の歴史をもつ絲原家は、藩政期には松江藩内の9鉄師の一人として鉄師頭取も勤めました。白壁土蔵造りの趣のある記念館には絲原家が伝承してきた美術工芸品やたたら製鉄資料などが展示されています。隣接する絲原家の居宅は国の有形登録文化財で、建坪350坪の部屋数40室を誇る大邸宅です。四季折々の彩りを魅せる池泉回遊式の出雲流庭園は、元砂鉄採取の跡地で江戸時代末年頃から築庭にかかり、約50年後の明治時代中頃に完成したものです。与謝野晶子をはじめ、多くの文人墨客も訪れています。
また、記念館奥手にある林間散策路「洗心乃路」(せんしんのみち)は山野草や茶花、樹木約350種が植栽され、四季折々の変化が楽しめます。