福頼棚田(ふくよりたなだ)を地元の方の案内で巡ってみませんか?巡ったあとには、この土地でとれた仁多米のおにぎりの試食(無料)ができます。
【奥出雲の棚田は】
今から約1300年前に編纂された出雲国風土記に良鉄の産地であると記載されて以降、明治(1868~1912)初期まで日本の鉄生産の中心地帯でした。奥出雲の大地には、この永きにわたって大規模に行われた鉄づくりの営みの歴史が深く刻み込まれています。
【福頼棚田とは】
山と山に挟まれた細長い土地に列状に家が続く福頼集落から、家並みの背後にある坂を登っていくと、かつて脊梁山地の頂上であった場所が大規模に切り崩された台地状の地形があり、そこに広大な棚田が開かれている景観が目に入ります。家よりかなり高い位置に棚田があることから、この田んぼを地元の方は「空田(そらだ)」と呼んでいます。
そして、その棚田をさらによく見ると、不思議な小山が点在しており、独特な棚田景観の大きな特徴の一つとなっています。
また、棚田から南側に向かうと、切り崩され拓かれた棚田と自然の形状を残す山地の境目に切羽(きりは)と呼ばれる崖があり、この上に棚田の展望台があります。展望台から眺める広大な棚田景観は圧倒的です。